愛知県や三重県の一部の地域だけで食べられている桃の節句の伝統的はお菓子ですが
、他県の方や馴染みのない方にとってはどうやって食べると良いのかわからないもの。
硬くて、どこまで火を通せば良いの?
一般的な食べ方やアレンジの仕方をご紹介しますね。
おこしものを美味しくいただく食べ方とは?
時期になるとスーパーでも売られています。
おこしものは米粉を水で練って木型に入れて蒸したお菓子です。
蒸したてならモチモチしているのでそのまま食べる事ができます。
米粉なので硬めのみたらし団子のようなイメージです。
昔は桃の節句にひな壇に備えたものなので日持ちがするお菓子です。
ですが冷めたものは硬くなっているので温めなおして食べます。
<オーブントースター>
800wのオーブントースターで約4~5分。
魚焼きグリルや餅網でこんがり狐色になるまで焼きます。
焦げ付いてしまうので、どの方法でも様子を見ながら焼いて下さいね。
結構硬いので、中まで火が通らず硬いままの場合もあるので事前に20~30秒程度レンジで加熱しておくのもオススメです。
お餅を焼く時の裏ワザですが、おこし餅の表面に薄く醤油を塗ると表面がパリッと割れて膨らみやすくなりますよ。
<電子レンジ>
お餅同様、レンジでの加熱もできます。
1分程度加熱をしてみて、あとは様子を見ながら少しずつ追加加熱をしてみて下さい。
レンジの場合はさっと水にくぐらせてから加熱すると表面が硬くなりにくいですよ。
<味付け>
おこしもの自体には全く味がついていません。
そのため醤油か砂糖醤油につけるのが一般的な食べ方です。
お団子のようなものなので、きな粉、みたらしあん、あんこなども合いますよ。
お団子やお餅のようなものなら、チョコレートやチーズでも合うかも??
お好きなお味でお召し上がり下さい。
ひな祭りに供えるおこしものについて
愛知県や三重県の一部の地域でひし餅と同様に桃の節句に供えられる和菓子の一種です。
「おこしもの」のほかにも「おこしもん」や「おしもん」、「おこしもち」、「おしもち」など、地域によっても呼び名が違います。
昔は女の子がいる家庭では、ひな祭りになると作られていました。
米粉をお湯で練り、木型に入れて蒸すだけの比較的簡単な工程なので幼稚園や保育園、または小学校でも桃の節句にはおこしもの作りを体験する地域もあります。
愛知県出身なのですが、おこしものの存在は大人になってから子供と参加した体験教室で知りました。
ですが小さな時からひな祭りに食べていて、全国的な食べ物じゃないことに驚いている人もいます。
愛知県でも東部の方では古くからの風習らしく、同じ名古屋市内でも馴染みのある地域とない地域があるのも不思議ですね。
最後に
一部の地域と言えども、最近では作るご家庭もめっきり少なくなっているおこしもの。
季節を感じられる郷土の伝統菓子なので大事に伝えていきたいですね