雨の日の靴のビショビショを防ぐのに便利な「防水スプレー」。
汚れも付きにくくするので、お気に入りの靴にはぜひ使いたいところ。
ところで防水スプレーは靴の中までするものでしょうか?間違って使うと実は結構危ないです。
意外と知らない防水スプレーの正しい使い方をお話ししますね。
防水スプレーは靴の内側はどうする?知らないと恐ろしいことに
靴に直接ムラなく全体に使用する防水スプレーですが、靴の内側にスプレーしてはいけません。
歩いているうちに意外と靴の中は蒸れています。
足は蒸れているのに、靴の中が水を弾くような状態になるどうなるでしょう?
通気性が更に失われて、とんでもない蒸れ状態になります。
靴を脱いだら異臭に…想像がつきますよね。
さらに靴の中が水を弾くツルツルなコーティングになってしまうので、靴の中で足が滑りやすくなります。
靴が脱げやすくなっては危ないですよね。
少し手間ですが、靴に防水スプレーをする際は、新聞紙や使わなくなったタオルなどを詰め込んだりして靴の中に防水スプレーが入らない工夫をしましょう。
【絶対ダメ⁉】防水スプレーは靴底はどうするの?
防水スプレーは実は水を弾くだけではなく、ホコリや汚れも付きにくくします。
ですが、靴底が汚れるからと言って防水スプレーをするのは絶対やめましょう。
防水スプレーの性質上、靴底にかけてしまうと、とても滑りやすくなってしいます。
当然 転倒してしまう事があるので止めておきましょう。
【スプレーする頻度は?】意外と知らない防水スプレーの正しい使い方
防水スプレーの正しい使い方
しっかりと防水の効果を出すためには、30cmくらい靴から離して全体にムラなく丁寧にスプレーを降り掛けましょう。
コツは、2〜3秒連続してふわっと包み込むようにスプレーすることです
1回のスプレーでも十分な防水効果がありますが、2~3回繰り返すことで機能を高められます。
ただ最初のコーティングが乾く前だと『厚塗り』になってしまいます。乾いてから同じことを2~3回繰り替えしましょう。
防水スプレーの効果的な頻度は?
1度のスプレーでその日の防水効果は十分に実感できます。
ですが長期的にその効果を維持するためには、1カ月に1回程度の定期的な加工をしましょう。
お気に入りでよく履く靴だったら、1週間に1回程度のスプレーがいいですよ。
突然の雨でグショグショに濡れるとせっかくのお出かけが台無しになってしまうかもしれないのでしっかりと防水しておきましょう。
・あまり履かない靴の場合は?
普段はあまり履かないような靴の場合は、お出かけ前のスプレーでその日1日くらいなら十分でしょう。
防水スプレーの種類
防水スプレーには2種類あります。
シリコン系
シリコン系は表面に膜を張り靴の繊維の隙間を埋めることで水の浸透を防ぎます。
メリット:
表面をコーティングするのですぐに効果が出ます。
デメリット:
表面を覆うので通気性が悪くなってしまいます。
フッ素系
フッ素系は靴の繊維の一本ずつに水の分子よりも細かいフッ素樹脂を浸透させることで防水効果を発揮します。
メリット:
繊維そのものが防水効果を持つようになるので通気性は保つことができます。
デメリット:
フッ素樹脂が繊維に乗っているような状態になるので防水効果は繊維に浸透するまではあまり長持ちしないです。
今すぐ効果が必要な時やスニーカーみたいなカジュアルなものにはシリコン系がおすすめ。
通気性が大事な革靴などの蒸れやすい靴にはフッ素系という使い分けができます。
防水スプレーの選び方
購入するときに商品をしっかりと見てみましょう。使用上の注意で「使える素材・使えない素材」が表示されています。
防水スプレーで「効果が無い」や「靴が傷んだ」などの失敗の多くはこれを確認しないで購入されていることが多いので注意しましょう。
まとめ
防水スプレーを使うときは靴の中や靴底には注意しましょう。
そして雨が降らなくても定期的に防水スプレーをすると、汚れにくくなり靴の手入れがとても楽になりますよ。
防水スプレーは靴によって用途や靴の構造も違うので使い分けると良いですね。
大切な靴を長く気持よく履くためなので慎重な購入をしましょう。